職 名 | 氏 名 | 出身大学・所属学会等 |
参 与 | 半田 政志 |
出身大学:東北大学 卒業年 昭和53年 日本病院総合診療医学会(特任指導医・認定医) |
呼吸器外科長 | 渋谷 丈太郎 |
出身大学:東北大学 卒業年 平成元年 日本肺癌学会(評議員) |
呼吸器外科医長 | 小塩 弘樹 |
出身大学:東北大学 卒業年 平成24年 日本外科学会 日本呼吸器外科学会 日本胸部外科学会 日本肺癌学会 日本呼吸器内視鏡学会 |
山田 剛裕 |
出身大学:杏林大学 卒業年 平成23年 日本外科学会(専門医) 日本呼吸器外科学会 日本胸部外科学会 日本肺癌学会 日本呼吸器内視鏡学会 |
呼吸器外科
診療スタッフ
症例数・治療・成績
年間呼吸器外科手術例数は約140例で、内訳は原発性肺がん80例、転移性肺腫瘍10例、縦隔腫瘍10例、自然気胸20例、その他良性疾患等20例前後である。
肺がんの場合臨床病期l・ll期では手術が先行されるが、進行肺がんにおいては化学放射線療法を先行し、症例によっては手術を追加するようにしている。lV期肺がんに関しては、脳転移のみでコントロール可能な症例に絞って手術を行っている。病理病期に応じて、術後の補助化学療法も行っている。
当科の特色及び目指す診療内容
原発性肺癌、転移性肺腫瘍、気胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、胸部外傷などの胸部疾患の外科的治療を行っています。ほとんどの手術に胸腔鏡を使用しており、安全性と根治性を損なわない範囲で、手術創を小さくし、身体的負担の軽減に努めています。特に、肺癌に対する肺葉切除または区域切除、あるいは縦隔腫瘍の手術については、完全胸腔鏡下手術やロボット支援手術等の、低侵襲な手術を行うことにより、必要最小限の手術創の大きさで、より術後の痛みを軽減し、身体へのダメージが少なくなるよう心がけています。また、びまん性肺疾患や胸膜疾患の確定診断をつけるための胸腔鏡下肺生検、肺癌を主とした気管支鏡検査、肺血栓塞栓症や深部静脈血栓症に対する下大静脈フィルターの留置、一側肺動脈閉塞試験や喀血に対する気管支動脈塞栓術などのカテーテル検査および治療も行っています。肺癌診療においては手術だけでなく、術後の定期的な経過観察を行い、万一の再発時も呼吸器内科医と連携して最適な治療を受けられるようにしています。
ロボット支援手術について
日本では2018年4月より肺癌に対する肺葉切除術、および縦隔腫瘍摘出術ついてロボット支援手術が保険適用となり、2020年4月には早期肺癌に対する区域切除術、および重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術が追加で保険適用となりました。保険適用開始後、全国的に呼吸器外科領域のロボット支援手術の件数が増加し、当院においても2021年から肺癌や縦隔腫瘍に対して、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた手術を開始いたしました。患者様の状態や病状の進行具合を考慮し、ロボット支援手術が適当と判断した場合に、手術方法の1つとしてご提案しております。
「ロボット支援手術」のメリット
・きずが小さく、術後の痛みが少ない
・手術中の出血量が少ない
・術後の合併症のリスクが低い
・術後の回復が早い
肺癌の手術は、側胸部に0.5-1.5cmのキズを4箇所と、肺を取り出すために3-4cmのキズを1箇所の、計5箇所で行います。
縦隔腫瘍の手術は腫瘍の位置にもよりますが、仰臥位で手術する場合は、みぞおちに3cm程度のキズ1箇所と、左右の胸に1cmのキズ3箇所の、計4箇所で行います。
肺癌のロボット支援手術の術創の例 縦隔腫瘍のロボット支援手術の術創の例
医療設備
MRI、HRCT、MDCT、DSA、各種シンチグラフィー、電子内視鏡、超音波内視鏡、ヤグレーザー、内視鏡手術装置、リニアック、IGRT(画像誘導放射線治療)など。
外来診療
火・木。初診受付は午前8時30分〜11時。他院からの紹介は紹介センター(FAX0197-24-4180)を通して予約時間を決定。その他急患には随時対応。
当院では、日本外科学会によるNCD事業(日本全国で実施される外科手術症例に関する情報をデータベース化する事業)に参画しています。
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