職 名 | 氏 名 | 所属学会等 |
耳鼻咽喉科長 | 中田 吉彦 |
日本耳鼻咽喉科学会 (専門医・専門研修指導医・補聴器相談医) 日本嚥下医学会(嚥下機能評価研修会受講修了) |
耳鼻咽喉科
診療スタッフ
診療内容・専門分野
基本的に耳鼻咽喉科疾患全般を対象としています。総合病院の耳鼻科の特徴を生かして、他科とも連携しながら、外来診療(画像診断、点滴治療、外科処置、手術、放射線治療など)および入院治療(点滴、手術など)を行っています。
鼻出血や咽頭炎・喉頭炎、膿瘍、異物、外傷などの救急疾患にも救急外来と連携して対応しています。鼻出血症例は年間を通してほぼ毎日のようにあり、外来に硬性鼻内視鏡を常備してモニター下に電気凝固止血術を行っています。
手術は年間100件前後で、ほとんどを全身麻酔下に行っています。慢性副鼻腔炎や術後性副鼻腔のう胞に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術が最も多く、約半数を占めています。次いで声帯ポリープや喉頭腫瘍に対する喉頭微細手術(ラリンゴマイクロサージャリー)、先天性耳瘻孔などの頭頚部良性疾患の手術が多いです。乳幼児の滲出性中耳炎や反復性中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入術は短期入院・全身麻酔下に行っています。学童以上では外来・局所麻酔でも行っています。頚部リンパ節などの各種生検や気管切開術も適宜行っています。鼓室形成術や頭頚部悪性腫瘍の手術は岩手医大などと連携して対応しています。
なお、これまで慢性扁桃炎やIgA腎症、扁桃肥大症などに対する扁桃摘出手術を長年相当数を行ってきましたが、人員不足などの事情により最近は、県立中央病院や県立磐井病院などへ紹介しています。
嚥下障害に対して、入院患者さんを中心に、嚥下内視鏡検査による嚥下機能評価を言語聴覚士(ST)や認定摂食嚥下看護師といっしょに適時行っています。
当科の目指す診療内容
平成24年4月までは常勤医2人体制で地域完結型の医療を目指して診療してきましたが、同年5月からは耳鼻科医不足のため常勤医1人体制となりました。これからもできる範囲で救急疾患や手術などに対応していきたいと思っています。岩手医大耳鼻科などとも緊密な連携をとりつつ、よりいっそう注意深く的確な診療を心掛けたいと思います。