岩手県立胆沢病院

血管外科

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血管外科 外来について

血管外科専門外来は、

診療日時:毎週 月・水・木曜日 午前中(祝日等休診日を除く)です。

完全予約制になっており、かかりつけ医からの紹介状が必要です。

医療機関からの紹介につきましては、当院紹介センター宛にFAX等にてご紹介ください。

(リンク http://www.isawa-hp.com/formedical1.php#item187

また、急を要すると判断されました患者さんにつきましては、随時対応いたしますので

直接お電話にてご連絡ください。

(平日診療時間内には外科外来で、診療時間外は救急外来にて対応いたします。)

  

血管外科では、動脈瘤の治療、下肢の血流改善の治療、下肢静脈瘤の治療、

血栓症、リンパ浮腫の治療などを専門に行っています。

 

あしがむくむ、足の血管がボコボコしている。足がつる(下肢静脈瘤の可能性があります)。

あしが冷える、歩くと足が痛い。長い距離歩けない、坂道・階段が登れない(足の血流が

低下している可能性があります)。

おなかがドクドクする、おなかに心臓があるようだ(腹部動脈瘤の可能性があります)。

といった症状の方は、開業医にご相談のうえ、紹介状をもらって受診してください。

 

腹部大動脈瘤のステントグラフト手術は、本邦で使用可能な全機種(Zenith,Excluder,Endurantll,AORFIX,AFX)の指導・実施資格を持った専門医が患者様に最適なデバイスを選択して治療を行います。

また、下肢静脈瘤のレーザー治療・高周波治療など、最新の治療法を積極的に取り入れ、それぞれの患者さんに適した治療を行っています。

重症虚血肢に対するDistalBypass(ディスタルバイパス:足首、足先までの血管バイパス)、植皮なども積極的に行い、フットケア・下肢救済を積極的に行っています。

 

リンパ浮腫について、当院は、リンパ浮腫治療の保険診療施設に認定されており、専門資格(リンパドレナージセラピスト、リンパ浮腫療法士)をもった看護師、理学療法士により、弾性着衣や包帯による圧迫、圧迫した状態での運動、リンパドレナージ、スキンケア、セルフケアを組み合わせた「リンパ浮腫複合的治療」を保険診療にて行っています。

(ただし、厚生労働省の指針により、保険診療の適応となるのは、「鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍に対する手術を行った患者さん又は原発性リンパ浮腫と診断された患者さん」に限られます。また、リンパ管吻合等の手術治療は行っておりません。)

 

血管外科疾患の詳細な説明は、

下記の学会ホームページ等の解説をご参照ください。

 

 

 

 

 

<2008年~2021年 血管外科の手術実績の推移>

 

 

 

<2021年の血管外科関連手術 192例 内訳>

 

【動脈瘤】

腹部大動脈瘤・腸骨動脈瘤 47

 ステントグラフト術 36

 開腹人工血管置換術 11

 

【静脈瘤】

下肢静脈瘤 18例

 レーザー・高周波治療 16

 抜去術・結紮術等 

 

【末梢動脈疾患】

急性下肢虚血 11

 血栓除去・血行再建手術 11   

 

慢性虚血・閉塞性動脈硬化症 56例

 血管内治療(カテーテル手術)単独  22例

 バイパス手術・ハイブリッド手術(*)  34例  

 (うち下腿・足部へのディスタルバイパス術 8例)

 

(*)ハイブリッド手術とは、カテーテル手術とバイパス手術を組み合わせて、効率的かつ低侵襲に下肢の血流改善を行う手術方法です。)

 

【その他】 60例

血管外傷、仮性動脈瘤、末梢動脈瘤、人工血管感染手術、下肢足趾切断、デブリドマンなど

 

 

当院には、脈管学会専門医、心臓血管外科専門医が常時在籍しており、 

・下肢静脈瘤血管内焼灼術実施施設(実施医、指導医) 

・内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術(SEPS)認定施設

 ・ステントグラフト実施施設(腹部大腿動脈)(実施医、指導医)

・日本フットケア・足病医学会認定「連携によって下肢救済を積極的に行っている専門病院」

(リンク https://jfcpm.org/link_hospital.html

を取得しています。 

 

(*)慢性維持透析患者の下肢末梢動脈疾患指導管理加算について 

 平成28年診療報酬改定より、「慢性維持透析患者の下肢末梢動脈疾患指導管理加算 100点(1月につき)」として掲載され、実施されています。慢性維持透析患者全員のPADを評価し、療養上必要な指導管理を行い、ABI 0.7以下またはSPP 40mmHg以下の患者は、本人同意を得て連携先の専門医療機関へ紹介することで算定できます。当院は、連携先の専門医療機関となっています。)

   

江戸川病院血管病センターとの連携について

当科において、血管病ならびに血管外科のご専門である江戸川病院血管病センター長・笹嶋先生よりご指導、連携をいただいております。

→江戸川病院血管病センター長 笹嶋先生のホームページはこちらをクリック←

 

東北大学病院・総合外科(血管外科グループ)との連携

当科は、東北大学病院・総合外科(血管外科グループ) と診療、研究、専門医師教育において、相互連携を行っております。

 

当科で実施中の多施設共同臨床研究

当院・血管外科では、全国多施設と共同連携し、下記の研究に参加しています。

 

〇破裂性腹部大動脈瘤に対する開腹手術とステントグラフト内挿術の治療選択に関する全国多施設観察研究  

〇腹部大動脈領域の人工血管・ステントグラフト感染に対する術式と予後に関する後向き研究

〇下肢重症虚血患者に対する血行再建術後の、最適皮膚潅流圧測定日の検討

〇脈管疾患に関する多施設疫学研究

 

また、当院は、2018年4月より、日本脈管学会認定研修指定施設、2022年4月より、心臓血管外科専門医認定医修練施設(血管外科領域 基幹施設)として認定を受けており、積極的に修練医の教育・指導、初期研修後のキャリアアップに取り組んでいます。

 

【 血管外来担当医 】

 

玉手 義久 

日本外科学会 専門医

日本脈管学会 指導医・専門医

日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト実施医・指導医

浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 実施医

特定非営利活動法人日本血管外科学会 血管内治療医

日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会 実施医・指導医

 

橋本 宗敬

日本外科学会 指導医・専門医

日本脈管学会 指導医・専門医

日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト実施医・指導医

浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 実施医

特定非営利活動法人日本血管外科学会 血管内治療医

日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会 実施医・指導医

3学会構成心臓血管外科専門医認定医機構 専門医・修練指導者

 

堀井 晋一良

日本外科学会 専門医

日本脈管学会 専門医

日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト実施医

日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

心臓血管外科専門医認定医機構 心臓血管外科修練医

 

専門外来

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