リハビリテーション技術科は、理学療法・作業療法・言語聴覚療法の3部門で構成され、それぞれの専門性を生かしたリハビリテーションを行っております。当院では、地域の急性期病院として、一人ひとりの患者様に対して充実したサービスが提供できるよう体制が整えられております。また、入院中は、入院治療に関わる多職種(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員等)が参加するカンファレンスを行い、情報交換、治療方針の統一を徹底することにより、効率の良い充実した内容のリハビリテーションを提供しております。
リハビリテーション技術科
リハビリテーション技術科
リハビリテーション技術科 基本理念
地域住民の健康を守るため良質な医療を提供します。
施設基準
- 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)施設基準(令和2年4月1日開設)
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)施設基準
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)施設基準
- 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)施設基準
- がん患者リハビリテーション料施設基準
職員
リハビリテーション科 医師 森 信芳
理学療法士 12名
作業療法士 8名
言語聴覚士 4名
リハビリテーション診療体制
日常生活動作の改善・自立に向けて集中的なリハビリテーションを行います。土・日・祝日も勤務者を配置し、365日体制で新患や急性期リハビリテーションに対応しております。
急性期リハビリテーション
急性期(病気になった直後)リハビリテーションでは、発症当日もしくは、数日以内に早期回復、早期離床をめざして、リハビリテーションを行っていきます。手術や疾患によって低下した身体的・精神的機能回復をめざした運動療法、基本動作や日常動作練習等を行い、社会・自宅復帰へのお手伝いをさせていただきます。また、回復期リハビリテーション病院を中心に転院の際には、リハビリテーション報告書、地域連携パス、実施計画書の写し等の申し送りを行い、回復期リハビリテーションがスムーズに移行していただくよう取り組んでおります。
理学療法
理学療法は、身体運動機能の問題を運動療法によって改善する療法です。医師の指示に基づき、改善に必要な運動(筋力トレーニング、関節可動域運動、協調性運動、起き上がり・立ち上がり・歩行などの基本動作練習など)を行います。能力障害が残存した場合には、基本的動作や日常生活活動の指導や自宅等で生活しやすい環境を整備するための福祉用具、住宅改修の助言、環境調整などを多職種と協力し行います。入院の診療を中心に対応しております。
作業療法
基本能力(運動機能・精神機能)、応用能力(生活で行われる活動)の維持・改善・低下の予防、そして、社会生活適応能力(地域活動への参加)の向上を図り、地域社会の中でその人らしい豊かな生活が送れるよう支援します。作業療法の内容は以下の通りです。
- 徒手的な訓練(筋力、柔軟性の向上)
- 作業活動を用いた機能訓練(手や腕の動きの改善)
- 生活で行われる行為の訓練
- 高次脳機能障害に対する訓練
言語聴覚療法
言語聴覚療法の主な対象は、
・言語障害:「声が出しにくい、呂律が回りにくい」等によるコミュニケーションの問題
・高次脳機能障害:「覚えられない、集中できない」等による行動や取り組みへの問題
・摂食嚥下障害:「うまく食べられない、飲み込みにくい」等による飲食の問題
これらの多くは脳卒中後に見られますが、脳の病気以外でも発症することがあります。
私たち言語聴覚士(ST)は、それぞれの障害や問題に対して医師の指示のもと適切な評価を実施し、必要に応じて訓練・指導・助言を行います。患者一人ひとりの病状に合わせて「その人らしい言葉や食事」を取り戻せるようサポートしています。
認定資格等
3学会合同呼吸療法認定士 11名
心臓リハビリテーション指導士 3名
リンパ浮腫療法士 1名
栄養サポートチーム(NST)専門療法士 2名
PNFアドバンスコース修了 1名
臨床実習指導者講習会修了 16名
DMAT隊員 2名
岩手糖尿病療養指導士 1名
介護支援専門員 1名
がんのリハビリテーション研修会修了 22名