当院研修の特徴
プログラム
◆少数精鋭(出身大学はバラけている)
◆症例豊富(一人当たりの症例多し)。
◆オーダーメイド研修(望めばいくらでもやれることがある)。
◆横の繋がりがよく、診療科の垣根なく相談できる(アットホーム)。
◆後期研修医が多い、当院研修OBが多い(屋根瓦式教育で、教育熱心)。
◆研修終了後の進路もそれぞれ(大学、医局のしばりが少ない)
プログラムの特徴
◆診療科:必修は内科(消化器内科、循環器内科・血液内科、呼吸器内科)24週、外科、麻酔科を各8週、小児科、産婦人科(院外)、精神科(院 外)、地域医療(院外)を各4週、病理1週(院外)。自由選択では、当院にない診療科を県内の他病院で12週まで研修可能(イーハトーブ研修病院群内の診療科でたすきがけ研修可能)。
◆オーダーメイド研修:本人のなりたい医師像に合わせて、自分でローテートする診療科・期間・目標を決めてもらっている。
◆長いスパンでの研修:基本的にローテート期間は2ヵ月以上を勧めている。なぜなら、4週の研修では分かったつもりになるが、実際には責任を持った診療ができずに終わるからである。研修医が本当に成長するのは2ヵ月目から。患者の把握、理解が進み、より適切な指示が出せるようになる。3ヵ月目には主治医と同等に任せられるレベルになる者もいる。短期間で覚えた知識は、数年後には古びたものになる。しかし、十分なコミュニケーション能力、診療のストラテジー、自ら知識をアップデートする能力を身に付ければ、どの専門分野に進んでも、どこの病院で働くときでも「使える力」になると考える。初期研修の目標はスーパー医学生になるのではなく、責任のある医師になることである。
◆プライマリ・ケア:週に1回当直があり、到達度に応じてファーストタッチから全てを任せられる(22時まで指導医1名、朝まで一緒に当直する上級医1名。程よい距離感で指導が受けられる)。また週に1回(半日)総合内科外来を担当し、医療面接、身体診察、鑑別診断に対する内科医の指導を受ける。
◆3年目研修:当院では希望に応じて相談の上、3年目もローテート研修を継続することが可能である。プライマリ・ケアに熟達する、もしくは将来志望する診療科に進む前に他の技術・知識を身に付ける、あるいは主治医として研鑽を積みながら専門とする診療科を決める等、将来幅を持った医師として活躍するためのオプションである。
「いわてイーハトーヴ臨床研修病院群」の緊密な連携
いわてイーハトーヴ臨床研修病院群の基本理念
- 地域背景や経営母体を超えて、良き医師を育成する
- 研修医にとってベストの研修プログラム、ベストの教育環境を構築する
- グローバル・スタンダードに基づく、プライマリ・ケア研修を実践する
- 研修医と共に医療の質を向上する
いわてイーハトーヴ臨床研修病院群
岩手医科大学附属病院 | 岩手県立釜石病院 |
岩手県立中央病院 | 岩手県立宮古病院 |
盛岡赤十字病院 | 岩手県立久慈病院 |
岩手県立胆沢病院 | 岩手県立二戸病院 |
岩手県立磐井病院 | 北上済生会病院 |
岩手県立大船渡病院 | 岩手県立中部病院 |
盛岡市立病院 |
平成 22 年度から連携が開始され、現在では岩手県内 13 病院が全て相互に研修協力病院となります。
これにより相互の強みを活かす研修体制をつくります。
研修施設認定
日本内科学会(基幹) | 日本麻酔科学会 |
日本呼吸器学会(連携) | 日本ペインクリニック学会 |
日本呼吸器内視鏡学会 | 日本呼吸器外科学会(連携) |
日本循環器学会 | 日本耳鼻咽喉科学会 |
日本心血管インターベンション治療学会 | 日本脈管学会 |
日本消化器病学会 | 日本病院総合医学会 |
日本消化器内視鏡学会 | 日本不整脈心電学会 |
日本消化管学会 | 日本輸血・細胞治療学会 |
日本外科学会 | 日本臨床腫瘍学会 |
日本消化器外科学会 | 日本血液学会 |
日本整形外科学会 | 日本内分泌外科学会 |
日本泌尿器科学会 | 日本甲状腺外科学会 |
日本透析医学学会 | ストーマリハビリテーション |
日本胃癌学会 | 心臓血管外科専門医認定施設 |
浅大腿動脈ステントグラフト実施施設 | 日本ステントグラフト実施施設 |
医事患者統計 -令和5年度実績-
総手術数(延べ数、入院及び外来) | 8,434件 |
---|---|
うち手術室実施件数 | 3,104件 |
麻酔科管理手術数 | 2,072件 |
心臓カテーテル検査数 | 224件 |
PTCA | 130件 |
上部消化管内視鏡検査数 | 3,083件 |
下部消化管内視鏡検査数 | 2,060件 |
気管支鏡検査数 | 164件 |
CT | 16,166件 |
MRI | 3,588件 |
放射線治療延件数 | 2,754件 |
学会指導医、専門医、認定医(令和6年4月1日現在)
日本内科学会 総合内科専門医:10名 | 日本泌尿器科学会 指導医:4名、専門医:5名 |
日本呼吸器学会 指導医:4名、専門医:6名 | 日本透析医学会 指導医:3名、専門医:3名 |
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡指導医:2名、専門医:5名 | 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医:2名 |
日本結核病学会 結核・抗酸菌症指導医:1名 | 日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡):2名 |
日本循環器学会 専門医:4名 | 日本耳鼻咽喉科学会 指導医:1名、補聴器相談医:1名 |
日本心血管インターベンション治療学会 専門医:1名 |
日本皮膚科学会 専門医:1名 |
日本不整脈・心電学会 専門医:1名 | 日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医:2名 |
日本消化器病学会 指導医:3名、専門医:5名 | 日本麻酔科学会 指導医:5名、専門医:5名 |
日本消化器内視鏡学会 指導医:3名、専門医:5名 | 日本ペインクリニック学会 専門医:3名 |
日本消化管学会 胃腸科指導医:1名、専門医:1名 | 日本呼吸器外科学会 指導医1名、専門医:2名 |
日本血液学会 指導医:1名、専門医:1名 | 日本胸部外科学会 指導医:1名 |
日本輸血・細胞治療学会 認定医:1名 | 日本精神神経学会 専門医:1名 |
日本臨床腫瘍学会 がん薬物治療法指導医:1名、専門医:1名 | 日本病院総合診療医学会 総合診療医:7名 |
日本外科学会 指導医:4名、専門医:14名 | 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医:9名 |
日本消化器外科学会 指導医:2名、認定医:4名 | 日本食道学会 認定医:3名 |
日本消化器がん外科治療学会 認定医:2名 | 日本整形外科学会 専門医:2名 |
日本脈管学会 専門医:3名 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 血管内レーザー焼導医:2名、実施医:3名 |
心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医:3名 | 日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト実施医:3名 |
基本領域・サブスペシャルティ領域 専門医取得一覧
◇基本領域◇
内科 | 小児科 | 皮膚科 | 外科 | 整形外科 | 耳鼻咽喉科 | 泌尿器科 | 放射線科 | 麻酔科 | 病理 | 総合診療科 | |
基幹施設 | ● | ||||||||||
連携施設 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
特別関連施設 | ● |
◇サブスペシャルティ領域◇
No | 連動研修を 行う領域 |
連動研修を 行わない領域 |
1つのサブスペ取得後 | サブスペシャルティ 領域名 |
サブスペシャルティ 専門医名称 |
関連学会名 | 施設名 |
1 | ● | 消化器内科 | 消化器病専門医 | 消化器病学会 | 認定施設 | ||
2 | ● | 循環器内科 | 循環器専門医 | 循環器学会 | 研修施設 | ||
3 | ● | 呼吸器内科 | 呼吸器専門医 | 呼吸器学会 | 連携施設 | ||
4 | ● | 血液内科 | 血液専門医 | 血液学会 | 研修施設 | ||
5 | ● | 消化器外科 | 消化器外科専門医 | 消化器外科学会 | 修練施設 | ||
6 | ● | 呼吸器外科 | 呼吸器外科専門医 | 呼吸器外科学会 | 認定修練施設(連携) | ||
7 | ● | 心臓血管外科 | 心臓血管外科専門医 | 心臓血管外科専門医認定機構 | 修練施設(基幹) | ||
8 | ● | 腫瘍内科 | がん薬物療法専門医 | 臨床腫瘍学会 | 認定研修施設(連携施設) | ||
9 | ● | 内分泌外科 | 内分泌外科専門医 | 内分泌外科学会 | 関連施設 | ||
10 | ● | 肝臓内科 | 肝臓専門医 | 肝臓学会 | 特別関連施設 | ||
11 | ● | 消化器内視鏡 | 消化器内視鏡専門医 | 消化器内視鏡学会 | 指導施設 |
医師数と出身大学(令和6年4月1日現在)
常勤医師数(正規+研修医) | 87名 |
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出身大学 | |
岩手医科大学 | 15名 |
東北大学 | 21名 |
秋田大学 | 19名 |
弘前大学 | 6名 |
自治医科大学 | 4名 |
山形大学 |
6名 |
東北医科薬科大学 |
6名 |
その他11大学 |
各1名 |
令和5,6年度研修医の出身大学
岩手医科大学 | 4名 |
秋田大学 | 5名 |
東北医科薬科大学 | 4名 |
自治医科大学 | 1名 |
獨協医科大学 | 1名 |
令和5年度修了研修医実績
担当症例 | 退院時 サマリー |
死亡診断書 リスト |
救急外来 (5回分) |
外科手術リスト | 産婦人科 | 麻酔件数 |
||
お産 | 手術 | |||||||
研修医A | 1年次 060 | 1年次 23 | 5 | 122 | 術者 2 | 6 | 10 | 77 |
2年次 209 | 2年次 21 | 助手 33 | ||||||
研修医B | 1年次 181 | 1年次 89 | 6 | 109 | 術者 01 | 22 | 30 | 109 |
2年次 085 | 2年次 17 | 助手 036 | ||||||
研修医C | 1年次 262 | 1年次 25 | 10 | 122 | 術者 1 | 8 | 14 | 75 |
2年次 138 | 2年次 36 | 助手 36 | ||||||
研修医D | 1年次 256 | 1年次 58 | 5 | 94 | 術者 09 | 42 | 56 | 60 |
2年次 177 | 2年次 62 | 助手 44 | ||||||
研修医E | 1年次 197 | 1年次 130 | 6 | 76 | 術者 11 | 14 | 18 | 70 |
2年次 159 | 2年次 29 | 助手 90 | ||||||
研修医F | 1年次 387 | 1年次 065 | 7 | 258 | 術者 3 | 6 | 27 | 101 |
2年次 061 | 2年次 06 | 助手 54 | ||||||
研修医G | 1年次 136 | 1年次 074 | 5 | 187 | 術者 4 | 8 | 20 | 84 |
2年次 77 | 2年次 025 | 助手 50 |
卒後研修を行った年数ごとの人数(H16~R4年度採用者)
2年間(初期研修) | 47名* | 40.2% |
3年間 | 17名 | 17.5% |
4年間 | 37名 | 31.6% |
5年間~ | 16名 | 13.7% |
計 | 117名 | |
*:皮膚科、整形外科、精神科、神経内科、小児科等 |
3年間が基本ですが、本人と相談のうえ決定します。
3年目がいないと屋根瓦研修が出来ません。
内科、外科は3年間必要と考えています。
研修医の進路 - 平成16年度採用者以降
東北大学 | |||
---|---|---|---|
消化器内科 | 15名 | 皮膚科 | 4名 |
呼吸器内科 | 4名 | 泌尿器科 | 1名 |
循環器科 | 3名 | 神経内科 | 1名 |
外科 | 11名 | 産婦人科 | 2名 |
麻酔科 | 1名 | ||
岩手医科大学 | |||
循環器内科 | 2名 | 麻酔科 | 3名 |
外科 | 3名 | 眼科 | 1名 |
整形外科 | 7名 | 神経内科 | 1名 |
泌尿器科 | 2名 |
糖尿病・代謝・内分泌内科 |
1名 |
消化器内科 | 1名 | 小児科 | 2名 |
秋田大学 | |||
泌尿器科 | 4名 | 産婦人科 | 1名 |
消化器内科 | 1名 | ||
その他 | |||
その他大学病院 | 4名 | その他市中病院 | 20名 |
岩手県立病院 | 20名 |
基本的に本人の意思を尊重します。
院内カンファレンス一覧
院内のカンファレンスその他
カンファレンス名(内容) | 開催日 | 開催時間 |
---|---|---|
救急カンファレンス(主に当直者) | 平日毎日 | 7:45~ |
アップスキリングセミナー | (月) | 18:00~ |
死亡症例検討会 | (火) | 8:00~8:30 |
モーニングカンファ(研修医) | (金) | 7:30~ |
教育回診(主に研修医対象) | (土) | 10:00~ |
内科外科カンファレンス | (火) | 16:30~ |
内視鏡カンファレンス | 不定期 | |
循環器新入院カンファレンス | 毎日 | 8:00~9:00 |
心カテカンファレンス | 毎日 | 8:00~9:00 |
肺炎カンファレンス | 毎日 | 8:30~9:00 |
呼吸器内科、外科、放射線カンファレンス | (木) | 17:00~17:30 |
呼吸器内科カンファレンス | (金) | 16:00~17:00 |
呼吸器外科カンファレンス | 平日毎日 |
8:00~8:30 16:00~17:00 |
外科術前カンファレンス | (月) | 15:30~ |
全麻酔症例カンファレンス | 平日毎日 | 8:30~9:00 |
麻酔科英論文抄読会 |
(月) | 8:20~8:40 |
泌尿器入院症例、術後症例カンファレンス |
(月)(金) (火) |
8:15~8:30 8:30~8:45 |
泌尿器術後カンファレンス |
(水) |
7:45~8:30 |
泌尿器入院、術後、相談症例カンファレンス |
(木) |
8:00~8:30 |
各科病棟カンファレンス | (月) | 各科毎 |
各種講習会修了者
BLS ⇒ 研修医1年目に必ず受講
ACLS ⇒ 2年間の研修期間中に必ず受講
その他に
PALS、JATEC、JPTEC、TNT など
※各講習会の受講料は個人予算から支払うことができます。
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